バレエ教室

KIRARA

2023年05月13日 12:33


今日もSLと関係ないけど無視して勝手に書くよ!



新しいお教室の門をたたくのは勇気がいる

自分の習い事なんていつ以来だろうか

山の地図読み講習会には参加しているが、それとはまた異なるバレエ界


教室のドアを開くと、聞いていた留学帰りの若い男性はおらず

主催である女性の先生がいらした

この先生とはだいぶ昔に別のお教室で会ったことがあるようなのだが、

お互いにその時のことはよく覚えていない

改めてご挨拶をして、昔の話などをする


ほどなくして生徒さん達も集まってきた

久しぶりに人前で着るレオタードの着心地がなんとなく悪く

何度も調節をしながらご挨拶と雑談をした

和やかな皆さんは、新入りの私にやさしく話しかけてくれる

転校生のような面持ちでお話をしながらストレッチを始めた

皆さんは柔軟性があり、体の柔らかさから

かなり出来る感をかもしだしている

ついていけるのか?と少々圧倒された


慣れない床の硬さに、すでにふくらはぎがおかしい

張るというか固まってきた

登山の下山時に、コンクリートの道を降りてきた時の感じ

あぁ、ここは床が硬いんだな

発表会での舞台でゲネプロの時に感じた、このダイレクトに足にくる跳ね返し

案の定、プリエの段階から足がつりそうになった


レッスン開始時に、レベランスというバレエのご挨拶をするのだが

なにせ十数年ぶりにやるもんだから、やりかたを忘れてぎこちない


バーレッスンが始まってみると

柔軟性が素晴らしかった面々は、どうやら初心者であるとわかる

アンドォールが習得できておらず、足の出し方が初心者のそれだった

大人になってからのバレエは、どうしても外足の概念がわからず

真っすぐに足を出しがちだ

こればかりは理論の理解や体に染みつけないとどうしようもない

すこし安心して、いつも通りに体を動かす

ルルベでふくらはぎが何度もつりかけて、

緊張もあって力を各所に入れすぎているようだ


そしてセンターレッスンが始まると

ふくらはぎが固まっているので、プリエができない

出来ないからしっかりと床を踏めない

バランスが取れずにグラグラするし、ピルエットのターンすら厳しい

アンシェンヌマンも体が付いていかずに、ワチャワチャする

ピルエットってこんなに難しかったっけ?

アッサンブレの時にはどっちの足が前に???みたいにだいぶてんぱった


広いお教室でないと出来ないパは、だいぶやってないうちに

体が忘れてしまったようで、平衡感覚も失われたようだった

三半規管というのは鍛えないとすぐに退化するものだ


これがバレエ教室へ復帰した目的でもある

家ではやれないジャンプやターンなどをやりたいと思った

平衡感覚って山登りの時も、岩場では大切な要素になる

前に朝駆けをするため夜中から登った時に

岩に乗った瞬間、そのままザックごと後ろにゴロンと転んだ

暗く、寝不足の時は視覚がフワフワとなることがある

目に入る情報と、体の認識のズレとでもいおうか

この時は突いた左手をくじいてしまい、一人で起き上がれなかった

そのまま片手だけでくじゅうを10キロ歩いたが

よく骨折しなかったものだと、今思うとゾッとする


まぁ、そんな感じでフワフワのグラグラでレッスンは終了した

終わってみると教室のみなさんは優しいし、先生も優しいし

腹痛が起きるほど心配していた自分がおかしかった

あぁ、バレエって楽しい


Mちゃんは教室で一番古株になっていた

「また来てくださいね」とヌシのように言い

「ハイセンセイ」と、緊張が抜けないまま答えた

気の利いた返事をどうしてMちゃんにかけなかったのかと

あとで反省して、次の山登りの時に感謝を述べた

「踊れる場をまた授けてくれて、本当にありがとう」

「私はなにもしてませんヨ」

と、天女の顔で彼女は言った




次回はレオタードを忘れるのだったが

その話はまたいつか




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